ぶどう ~はじける甘みと酸味、芳醇な香りが魅力~

ぶどう ~はじける甘みと酸味、芳醇な香りが魅力~


原産地

秋の実りを伝える果物の一つであるぶどう。コーカサス地方やカスピ海沿岸が原産地で、約5000年前にはすでに栽培されていたそうです。

世界には約1万種以上のぶどうがあるといわれますが、大別すると、ヨーロッパ原産のヴィニフィエラ種、アメリカ原産のラブラスカ種、これら2つが合わさった品種の3つに分けられます。

世界的に見ると、ぶどうはワインの原材料として生産されるのが一般的。対して日本では、生産されているぶどうの9割近くが生食用です。

日本でも山ぶどうは昔から自生していましたが、一般的なぶどうは、シルクロードを経て中国から伝えられたようです。それが鎌倉時代に山梨県で作られるようになり、現在の「甲州ぶどう」になったといわれています。

山梨県は盆地のため、夏の気温が高く、日照時間も長いことから、ぶどうの生産に向いています。現在、日本一の生産量を有するぶどう王国です。長野県、山形県、岡山県がそれに続きます。

明治時代に入ると、ヨーロッパやアメリカのぶどうが持ち込まれ、日本の風土に合った、味のよいぶどうが多数作られるようになりました。国内で流通するぶどうは、国産品に加え、アメリカやチリからの輸入品で占められています。


品種

巨峰 … 国内で一番多く生産されているぶどう。「巨峰」は商品名で、正式な品種名は「石原センテニアル」といいます。粒が大きく、果皮は紫と黒を合わせたような色。甘みが強く、酸味は穏やかなのが特徴です。

デラウエア … 夏に店頭に並ぶ小粒のぶどう。種がないので食べやすく、小粒でも果汁がたっぷりと入っているのが特徴です。

ピオーネ … 巨峰とカノンホールマスカットを掛け合わせて作られたため、形は巨峰によく似ています。大粒で巨峰より日持ちがよく、甘みと酸味のバランスがよいのが特徴です。

ロザリオビアンコ … マスカットを掛け合わせて作った高級品種。緑色のやや細長い大粒のぶどうで、皮ごと食べられます。マスカット特有の香りと上品な甘みが特徴です。

マスカット・オブ・アレキサンドリア … 「ぶどうの女王」と呼ばれる高級品種。芳醇な香りとみずみずしい果肉は上品な味わいで、優しい酸味が特徴です。

甲斐路 … 山梨県特産のぶどうで、粒が落ちにくので贈答品としても喜ばれます。上品な甘みと酸味で、ジューシーな味わいが特徴です。

レッドグローブ … 輸入ものの代表品種。種はありますが皮ごと食べられます。大粒でくせのないマイルドな甘みが特徴です。


品種によって違いはありますが、9月から10月にかけてがぶどうの旬です。


注目すべき栄養

炭水化物 カリウム β-カロテン ビタミンB1 ビタミンC


買うときのポイント

粒が揃っていて、張りがあるものを選びましょう。品種の持つ色が鮮やかに濃く出ているもので、茎が緑色のものがよいとされます。

粒の表面に白い粉が付いていることがありますが、これはブルームと呼ばれ、表面を保護するためにぶどうが自ら作り出すものです。食べても問題ありません。

ぶどうは上部から甘みが出ます。もし試食できるのなら、房の下部に付いている実を食べてみてください。下のほうに付いている粒が甘ければ、ぶどう全部が甘いと考えられます。


保存方法・下処理

ぶどうを保存するときは、冷蔵庫の野菜室へ。キッチンペーパーを入れたポリ袋に入れると傷が付きにくくなります。

巨峰などは、枝から粒を外してビニール袋に入れ、冷凍してもよいでしょう。食べるときは、袋ごと水に浸けます。表面が少し溶けてきたところで、皮をつまむとつるっと剥けます。


種なしぶどうが人工的に作れる理由

干しぶどうには、種が入っていません。これは、種がない品種が用いられているためです。

デラウエアや種なし巨峰などは、人工的に種なしに改良されたぶどうです。通常、雌しべが雄しべの花粉を受粉すると、子房の中に種子が作られます。ところが、ジベレリンという植物ホルモンの液にぶどうの花を浸すことで、受粉せずに実を作ることができます。その結果、種なしぶどうができるのです。


この食材を使ったレシピ


※このページに掲載している情報は、2018年8月29日時点のものです。
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参考文献

日本ぶどうの歴史
種無しぶどう作りかた

食材健康大事典―502品目1590種まいにちを楽しむ(時事通信社)、最新決定版 食材事典: 栄養がわかる 体によく効く(学研実用BEST)、からだにおいしい魚の便利帳(高橋書店)

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