にんにく ~独特の香りが食欲を刺激、味のアクセントとしても~

にんにく ~独特の香りが食欲を刺激、味のアクセントとしても~


原産地

中国料理、韓国料理、そしてイタリア料理などに欠かせない香味野菜の一つがにんにく。

ドレッシングやつけ汁に生のまま入れてうま味を加えたり、調理前の肉や魚介にすり込んで臭みを消したり、調理油に入れて香りを移したりと、さまざまな料理に用いられています。

にんにくはネギ科の植物で、私たちが主に香味野菜として使っているのは、球根の部分です。

にんにくの原産地は、中央アジアのキルギス地方といわれています。そこから西へと伝わって、紀元前3000年頃には古代エジプトで玉ねぎとともに調理に欠かせない野菜として育てられていたそうです。

中国を経由して日本に伝わったのは8世紀頃。日本では禅宗の影響もあり、薬として使われてはいたものの、料理ににんにくが使われることはほとんどありませんでした。家庭料理に使われるようになったのは、西洋料理や中国料理が一般的になった戦後のことです。

店頭に並んでいるにんにくには、実はいろいろな品種があります。海外産は世界的な生産量を誇る中国産が中心です。国内産は、気温の低い地域と高い地域で育つ品種が異なります。また、各地の気候を生かしたブランドにんにくも流通しています。


種類

福地ホワイト六片 … にんにく生産量日本一の青森県で作られている品種。片が大きく真っ白な色が特徴。香りはマイルド、味は濃厚で甘みがあります。

富良野 … 北海道・富良野地方で作られる品種。福地ホワイト六片と比べるとやや小ぶりです。赤紫の皮に覆われていますが、皮をむくと白い色をしています。生は少し辛味が強く、火を通すとホクホクとした食感になります。

壱州早生 … 長崎県壱岐市で生まれた、暖かい場所での生産に向く品種。どちらかというと小粒で、一玉あたり12個前後に片が分かれています。味に強いクセがないので、生のまますりおろして使ったり、刻んで使ったりするのに向いています。

遠州極早生 … 中国からの輸入品や、千葉県産、静岡県産などが流通している品種。静岡県西部(遠州)で古くから栽培されていたことから、この名が付けられました。気温の影響で成長が止まる休眠期がなく、夏に向かって暑くなってもどんどん成長します。他の品種より小粒で、一玉に12個前後の片があります。外観は紫色で、クセのない甘みが特徴です。


生産地によって若干の違いはあるものの、にんにくの収穫は6月から始まり、7月から8月にかけてピークを迎えます。「新にんにく」はこの時期に出回るにんにくのことで、みずみずしいにんにくを味わうのなら、夏ということになりそうです。


注目すべき栄養

カリウム マグネシウム ビタミンB6 パントテン酸 ビタミンC


買うときのポイント・選び方

形が丸く、表面の皮がしっかりとしていて、芽が出ていないものを選びましょう。


保存方法・下処理

ネットに入れて、風通しのいい場所に吊るして保存します。気温が高いと芽が出やすいので、夏場は新聞紙に包んで野菜室で保存しましょう。芽が出てしまっても、その部分を取り除いて使用すれば問題ありません。ただし、芽が出ていないものと比べると、味や香りが薄くなるようです。

にんにくの皮をむいて適当な大きさに切り、そのままオリーブオイルの瓶に入れておくと、香りが移り、にんにくオイルとして使うことができます。


古代よりスタミナ源だったにんにく

古代エジプトの王の墓であるピラミッド。そのとてつもなく大きな建造物は、20年以上の歳月をかけて造られました。一つあたり2トン以上にもなる石を200万個も使い、炎天下、20万人以上の労働者が携わったといいます。エジプトの古文書には、労働者の疲労回復や健康増進のために、にんにくを与えていたという記録があるようです。また、ツタンカーメン王の墓からも数個のにんにくが発見されています。


この食材を使ったレシピ


※このページに掲載している情報は、2018年8月8日時点のものです。
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参考文献

独立行政法人農畜産業振興機構

食材健康大事典―502品目1590種まいにちを楽しむ(時事通信社)、最新決定版 食材事典: 栄養がわかる 体によく効く(学研実用BEST)、からだにおいしい野菜の便利帳(高橋書店)

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