桃 ~ヨーロッパは黄色い果肉が主流、国産は香りと甘みが濃厚~

桃 ~ヨーロッパは黄色い果肉が主流、国産は香りと甘みが濃厚~


原産・種類

夏も本格的になる頃に店頭に並ぶ桃は、柔らかくみずみずしい果肉を持ち、口に入れると濃厚な香りが広がります。生で食べても美味しいですが、調理してデザートにしても味の存在感は抜群です。

桃の原産地は中国西北部の高山地帯。紀元前4世紀頃にシルクロードからイラン経由でヨーロッパへと伝わっていきました。日本には弥生時代に大陸から栽培種が入ってきましたが、江戸時代までは主に花を観賞していたといいます。

明治時代になると、ヨーロッパや中国から食用の桃が輸入されるようになります。特に中国の「上海水蜜桃」などは改良され、日本独特の柔らかい果肉を持つ白桃が作られるようになりました。現在では、山梨県、福島県、長野県、和歌山県、山形県などが桃の主な産地です。

桃は、ヨーロッパで多く作られているオレンジ色の果肉を持つ「黄肉桃」と、白い果肉を持つ「白肉桃」に分けられます。

黄肉桃は、主にシロップ漬け、缶詰やジャムなどに加工して食べられます。白肉桃は生で食べられることが多く、果汁たっぷりで、果肉が柔らかく甘いのが特徴です。

白肉桃

白桃 … 岡山県で作られた国産の代表品種。大ぶりで丸々としており、ねっとりした食感で甘みが濃厚です。

川中島白桃 … 長野県の代表的な品種。大きく、日持ちします。果肉は柔らかく繊維質で、ジューシーな食感が特徴です。

日川白鳳 … 山梨県の代表品種。果汁をたっぷりと含んでおり、甘く柔らかい桃です。

黄肉桃

黄金桃(ゴールデン・ピーチ) … もともと黄桃は缶詰用でしたが、今は生でも柔らかい黄桃が作られています。濃厚で甘みと香りが強いのが特徴です。


7月から9月。


買うときのポイント・選び方

黒ずんだ外観のものは、熟しすぎているので避けます。表面が均等に色付き、鮮やかなピンクや赤い色をしたものがよいでしょう。産毛があるのは鮮度がよい印。ふっくらと張りがあり丸みが均一なものは、甘みの偏りもなく美味しく食べられます。

桃はとても傷つきやすい果物なので、選ぶときは指で押したり、強く持ったりしないように注意します。


保存方法・切り方のコツ

桃をそっと持ち、柔らかさを感じるようなら、食べ頃のサイン。桃は完熟すると香りがより強くなります。

桃はそれほど日持ちしないので、購入したら2~3日のうちに食べましょう。硬い桃は常温に置いて食べ頃を待ちますが、傷つきやすいので、桃が包まれていたネットクッション、もしくはキッチンペーパーなどで一つ一つ包んでから保存します。

冷やしすぎは桃の甘みと香りを弱めてしまうので、食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れましょう。桃の皮がむきにくいときは、お尻の部分に十字に包丁を入れ、沸騰したお湯にさっと浸けてから、冷水で冷やすと簡単に皮がむけます。


注目すべき栄養

カリウム カルシウム マグネシウム ビタミンE ビタミンC


桃は幸せと長寿のシンボル

中国の古い言い伝えによれば、女仙人が暮らす山には、3000年に一度だけ実を付ける仙桃があり、その桃を食べると永遠の命が得られるとか。中国において桃は、不死長寿のシンボルとして大切にされ、邪気を払う霊力があると信じられていたそうです。

古事記にも、亡者になったイザナミを訪ねたイザナギが、3個の桃の実を投げて悪鬼を退治したと書かれています。


※このページに掲載している情報は、2018年7月11日時点のものです。
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参考資料

桃の生産地
JAグループ

食材健康大事典―502品目1590種まいにちを楽しむ(時事通信社)、最新決定版 食材事典: 栄養がわかる 体によく効く(学研実用BEST)、食材たちの謎(毎日新聞社)

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