ピーマン ~毎日の食卓に取り入れたい、栄養豊富な日常野菜の優等生~

ピーマン ~毎日の食卓に取り入れたい、栄養豊富な日常野菜の優等生~


種類・産地

唐辛子の仲間であるピーマンは、中南米を原産とする野菜です。コロンブスが中南米からヨーロッパに持ち帰り、辛みが抑えられたものが作られるようになったといわれています。

ピーマンといえば、緑色が特徴的ですが、これは実が熟す前に収穫しているからで、ピーマンが熟すと赤く甘い実となります。

国内では、明治の頃から栽培が始まりましたが、消費が進んだのは戦後でした。しかし、当時のピーマンは、今のピーマンと比べると実も大きく硬い食感で、あの独特の青臭さをもっと感じるものでした。そのため苦手な野菜とする人も多かったのではないでしょうか。

そんなピーマン事情も時代のニーズとともに変化し、品種改良が進んだ現在では、中型で香りやクセがあまりなく、柔らかくて甘みの強いものが流通しています。

ピーマンは、ほぼ全国で生産されていますが、出荷量が一番多いのは、全国出荷量の25%を占める茨城県。続いて宮城県や高知県がトップ3に入ります。

現在、一般的に流通している緑ピーマンの他に、赤や黄色、オレンジ色をしたフルーツパプリカや円筒型をした「とんがりピーマン」が店頭に並んでいます。

フルーツパプリカは、生でも甘く食べやすいので、サラダによく使われます。「とんがりピーマン」は、細長い形がしし唐に似ていて、味にクセがないため、ピーマンが苦手な人も食べやすい品種です。

また、ピーマンが苦手な子どもでも食べやすいものを…と品種改良されたのが、その名も「こどもピーマン(ピー太郎)」。10センチくらいの細長い形をしており、肉厚でジューシーな実は、苦みや独特の香りが抑えられています。そのため、子どもでも食べやすく、炒めものや肉詰めなどに向いています。形もかわいらしく、お弁当の彩りに役立つピーマンとして人気があります。

その他、大きめのしし唐のような「バナナピーマン」も、甘みが強く色がきれいなので、人気のあるピーマンの一つです。色はまさにバナナのように黄色ですが、熟すとオレンジ色や赤色へと変化します。


ピーマンは比較的よく実をつける植物で、花が咲いた分だけ実ができるといわれています。日中の気温が20~30度くらいのところを好み、露地栽培でも10月末くらいまで収穫が可能です。高知県や宮崎県では、冬から春にかけてハウス栽培のピーマンが収穫され、夏は茨城県や岩手県のものが多く流通します。

6~9月が、露地栽培の出荷量が多く、価格も安くなるようです。年間を通じて出荷数が安定しているピーマンですが、やはり夏の野菜にふさわしく、6~9月の露地栽培のものが味もいいようです。


買うときのポイント・選び方

品種に関係なく、鮮やかな色をしたものがよく、皮にハリとツヤがあるものを選びます。また、ヘタの切り口の色が変わっておらず、新鮮な印象のものがよいでしょう。触ったときに適度なしまりがあるものがよく、逆に柔らかくふかふかとした手触りのものは避けます。

緑ピーマンの中には、緑色が少し黄色くなったものがありますが、これは熟して収穫されたということです。


保存方法・下処理

ピーマンは、冬場は常温で保存できますが、夏場はビニール袋に入れて野菜室で保存します。水分が付くと傷むので、保存するときは水気に注意します。

また、千切りにして硬めに塩茹でをしたものは、冷凍保存が可能です。炒めものなどに重宝します。ピーマンを美味しく食べるコツは、切り方にあります。ピーマンの独特な香りや味を生かす場合は、ピーマンの繊維を壊すために横切りに。逆に青臭さを出したくない場合は、繊維に沿って縦方向に切ります。

ピーマンの種を取るときは、頭を切り落とすのではなく、まず縦にカットして、手でヘタを折るようにすると、簡単で無駄がありません。使いかけのものは、ヘタと種を取りラップに包んで保存します。

油で炒めるとピーマンのかさを減らすことができるので、量をたくさん食べることができます。


注目すべき栄養

ビタミンC, A, E, P カロテン カリウム


ピーマンは唐辛子の一種だった?

唐辛子の辛み成分であるカプサイシンは、暑い地域で育つほど多くなり、寒い地域で育つと少なくなっていくそうです。

中南米からヨーロッパにもたらされた唐辛子が育つうちに、カプサイシンのない品種が出現し、そこから改良して作られたのがピーマンです。ピーマンも唐辛子もともに、同じナス科トウガラシ属に分類される植物で、ピーマンはいわば「甘い唐辛子」といってもいいかもしれません。

日本でもピーマンが入ってくるずっと前の江戸時代に、ポルトガルから唐辛子が伝わりました。日本で育てるうちにやはり辛みのない唐辛子が生まれ、その後ピーマンとの自然交雑などにより、日本独自の甘唐辛子が作られるようになりました。


この食材を使ったレシピ


※このページに掲載している情報は、2018年5月16日時点のものです。
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参考文献

「暮らしのならわし十二か月」 白井明大、有賀一広(飛鳥新社)、「女性のための漢方生活レッスン」 薬日本堂 監修(主婦の友社)、「子どもといっしょが楽しい おうち歳時記 にっぽんの四季の行事12カ月」 季節の遊びを楽しむ会 (メイツ出版)、「東洋医学式 カラダとココロの整え方:一年中薬に頼らず暮らせる 季節にあわせた養生のすすめ」 鈴木知世 (河出書房新社)、「「和」の行事えほん〈1〉春と夏の巻」 高野紀子(あすなろ書房)、「二十四節気と七十二候の季節手帖」 山下景子 (成美堂出版)、「潮干狩りの疑問77」 原田 知篤(成山堂書店)

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